薬局で働いていると、患者さんと仲良くなることがあります。
ほとんどの患者さんは良い人で、日常のあれこれや困ったことなどを気さくに話す間柄になります。
しかし、中には薬剤師に異性として好意を持つ患者さんがいるんです。
今から話すのは、私が高級住宅街にある薬局で働いていた時の話です。(※事実に差し支えのない範囲でフェイクを入れています)
ストーカーの話が出てきますので、そういう話が苦手な方は回避してくださいね。
タップできる目次
ストーカーになった男性患者は資産家の1人息子
その男性患者は定期的な通院が必要で、毎回うちの薬局に処方箋を持ってきました。
定期的に来る方は、経過を見るためにできるだけ同じ薬剤師が対応する方針の薬局だったので、同僚の女性薬剤師A子さんが担当することになりました。
A子さんは20代で、いつもニコニコしている親しみやすい雰囲気の女性。
毎回服薬指導をしているうちに、男性患者も打ち解けていろいろな話をするようになりました。
聞けばその男性患者はこのあたりに多くの不動産を持つ地主の1人息子で、働いたことがなく1日中暇だそう。
ちょっと浮世離れしているかんじで話は長いけど、特に問題はない患者さんだと従業員は思っていました。
なにか変だなと思い始めたのは、A子さんが担当して3ヶ月くらい経った頃です。
毎回贈り物を持ってくるようになった
薬局にちょっとしたお菓子などを差し入れしてくれる患者さんはちらほらいます。
丁重にお断りしますが、感謝の気持ちだからどうしてもと渡されることがあります。
そういう時は本社の規約に違反しないものであれば受け取ることがあります。
しかしその男性患者は、毎回何かしらA子さんに贈り物を持ってくるようになりました。
まあお菓子くらいなら…と1度受け取ると、またお菓子を持ってくる。
次は花束を持ってくる…と段々贈り物の内容がおかしなことになってきました。
なんとダイヤモンドのネックレスを持ってきた
A子さんが贈り物を断り続けているにもかかわらず、なんと今度はダイヤモンドのネックレスを持ってきました。
服薬指導でA子さんが説明し終わると、男性患者はおもむろにダイヤモンドのネックレスの入った袋を渡そうとし、これがいかに高くて入手するのが大変だったかを説明し始ました。
かなりやばい気がする…
事務の方がとっさの機転で、A子さんに緊急対応の電話があるから奥に行くように話かけ、代わりに男性の管理薬剤師が丁重に対応しなんとか帰宅してもらいました。
いつもニコニコ対応していたA子さんも、流石にこれにはびっくりし、エスカレートする贈り物の内容と話の通じない様子に、その男性患者の来局に怯えるようになりました。
管理薬剤師からも贈り物はやめてくださいと何度言っても、変わりません。
本社に異動願いを出したら…

対策として、その男性患者の来局日にA子さんが出勤しないようシフトを調整、本社に事情を説明しA子さんを他店舗に異動させてもらうことになりました。
しかしA子さんが異動することを知った男性患者は激怒し、本社に電話。
『A子さんを異動させるなら異動先を教えて欲しい』
とA子さんを異動させることの不満を永遠と訴え、それも何度もしつこく電話をしてくるので本社でも対応に困り果てる始末…
A子さんはその話を聞き、異動先を知られたらという恐怖からさらに参ってしまい、ついに会社を辞めてしまいました。
同じ会社にいる限り、何かの拍子で異動先がわかってしまうリスクを考えるとそうせざるおえなかったA子さん。
何も悪いことはしていないのに、本当にかわいそうでした…
ストーカー被害がエスカレートする前に
A子さんの場合はつきまといや待ち伏せはありませんでしたが、このまま事態を放置すればそういった状況になることも十分にあり得ます。
こういう場合は、すぐに会社や警察に相談です。
しかし対応が遅く、身の危険を感じるような状況になりそうなら自分ですぐに行動しましょう。悲しいですが自分の身を守れるのは自分しかいないのです。
A子さんはとにかく早く転職したかったので、休憩時間にスマホで薬キャリに登録し、そこから1週間ほどで転職先を見つけることができました。
転職先は家から近く待遇もうちの薬局より良いところが見つかったので、薬局のみんなで安堵しました。
薬キャリは薬剤師専門の転職サイトの中で対応が一番スピーディーです。
電話ですぐに相談できて、無料で全てのサービスを受けられるので、もしすぐに転職先を探したい人は登録してみてください。→薬キャリに無料登録する(公式)
まとめ
薬局で働く薬剤師はたくさんの患者さんと接するので、このようなストーカー被害を受ける可能性も十分あります。
また、かかりつけ薬剤師指導料を算定する薬局は24時間対応できる電話番号を患者さんに開示しなくてはならないので、ストーカーのような人から相談と言って電話がかかってくるケースもあります。
そういう場合はすぐに会社や警察に相談し、それでも十分な対応がされなかったら会社を変えて自分の身を守ることも選択肢の1つです。
薬剤師専門の転職サイトなら、以下のような流れでスピーディーに転職できます。
転職サイトは転職先から紹介料として費用をもらうので、利用する薬剤師は完全に無料で利用できます。
それぞれの転職サイトで持っている求人が違うので、最低2つは登録して良い条件の求人を紹介してもらう方法がおすすめです。
薬剤師転職におすすめのサイト3選
転職サイトに登録すると、年収アップの交渉・職場の内部事情の調査・面接の練習などのサポートが無料で受けられます。
薬局への転職なら、薬キャリに加えてファルマスタッフへ登録しておけば間違いないです。
ファルマスタッフは薬剤師専門の履歴書と職務経歴書のテンプレートと書き方の見本をくれるので、転職に必要な書類が全て揃うからです。
内定した薬剤師がおすすめする薬剤師向け履歴書と職務経歴書のテンプレートに詳しく書きましたのでぜひ見てみてください。
薬剤師としてしっかり仕事をしているのに、こんな迷惑な人のために精神的に病んだり、自分を犠牲にすることはありません。
新たな職場でさらにスキルを磨いて、薬剤師としてのキャリアを伸ばしていきましょう!